結婚前に同棲するメリットとデメリット
結婚!!という明確な意思をお互いに確認できた場合、忙しい社会人同士ですからより時間を有効に活用できるように結婚前の同棲も考えるでしょう。
一人暮らし用の部屋では狭い、通勤が不便などの理由から事前に新居となる物件に転居し、時期を見て手続きや挨拶を進めたいと考えるものです。
しかし結婚前の同棲にはやっぱりメリットとデメリットの両面があるので、あらかじめ知っておくことも必要です。
メリットはお互いの価値観をより明確に見極めることが出来る
同棲をする最大のメリットはお互いの価値観を明確に見極めることができるという点です。
例えば
- 生活費の負担
- 家事の分担
- 清掃
- 生活リズム
- 実家との関係性
お互いに別々の家を持つ交際期間では見えなかったことがたくさん見えてくるでしょう。これまでは許せる、気にならないと思っていた行動も、毎日、何度も繰り返されると我慢できないことだと気が付くこともあります。
お互いの距離がぐっと近くなるので、見えなかったものが見えるようになります。
もちろん他にもメリットはあり
- 生活費の負担を軽減できる
- 一人暮らしの寂しさから開放される
- 結婚がより身近になる
という面もあります。
もし現在いずれかが実家住まい、両方が実家住まいという場合は結婚と同時に新居を用意したり、家具を買い揃えたりとう段取りを踏むよりも、あらかじめ2人だけの生活を体験する同棲期間を設けることもおすすめです。
ただ同棲をすることで結婚という決断が揺らぐこともあるでしょう。同棲はあくまでも結婚までの準備期間と考え、過度な投資や高額な買い物はまだ控えておきましょう。
デメリットは結婚という形式の必要性を感じられなくなる
同棲をすることでこれまで様々な面で感じていた「負担」が軽減され、気持ちの面でもとても身軽になるでしょう。
結婚を前提とした交際という曖昧な関係性ではなく、結婚がより確実視できるようになります。
しかし反面で「結婚」というスタイルにこだわらない、時期を逸してしまうことも多々あります。
これまでデートのときはお洒落をして、計画を立ててといったワクワクとした感情があったものの
同棲をしてしまうとこれらが全て日常になってしまいます。
2人での外出も外食もこれまでのデートという感覚よりも生活の一部、便利さの享受という感覚の方が強まるでしょう。
これではお互いの存在がまるで兄弟のように近くなってしまうことも当然です。
結婚への焦りもなくなってしまい、つい結婚が先延ばしになってしまいます。この点は同棲経験者の誰もが口にするデメリットです。
同棲中に曖昧になりがちな金銭管理
まだ夫婦ではない関係性の中ではお金のやりとりはなんとも難しいものです。家賃や生活費は折半でと当初は取り決めていた場合でもついお金のやりとりが曖昧になってしまうでしょう。
例えば、なにかと多めに支払いの負担をした場合、負担額について後から話すのはなんとなく言いづらいものです。
でもあまりに厳密な取り立ては気後れする、かといってこのまま未払いが続くのでは困る…親しい友人に相談をしても解決をすることもできずなかなか難しい問題です。
- お互いの給与額、貯金額を公表するかどうか
- 家計を同一管理にするのか
- 誰が家計を管理するのか
など様々な点で明確にルールを決めることも必要になります。交際期間中であれば曖昧にできていたことがそれでは済まなくなってしまうのです。
ただこの先の結婚という意味では、お互いの考えを擦り合わせることのできるチャンスともいえます。
この点も同棲をすることでのメリットであり、デメリットとも言えるでしょう。
いずれかの実家での同棲は負担が少ないものの、解消は困難
結婚前の同棲の方法にいずれか一方の「実家」で同棲という方法もあります。
この場合、結婚にあたっての経済的な負担が大きく軽減できることが何よりのメリットです。家具や家電の購入費用も工面する必要があります。
一般的に都内で2人同棲もしくは家族向け賃貸物件を新規契約する場合の予算は100万円ほどです。家具家電の購入、引っ越し費用を加算すると、200万円ほどになるでしょう。
結婚式や新婚旅行、出産などこれからの大きな出費を考えた場合、この方法も選択肢の1つではあります。
でもメリットが大きい分、デメリットも大きくなります。それはもし結婚を考えなおしたとき解消がスムーズにいかないという点です。
交際相手と二人で話合うことはもちろんですが、相手の両親、家族にも伝え、退去を進めなければなりません。
当然不快な思いをすることもあるでしょう。
もしくは交際相手が原因ではなく、その家族が原因になり結婚を考えなおすこともあるでしょう。この方法はメリットだけではないことを重々承知したうえで決断を下すことをお勧めします。