成婚エピソード

雄司さんはとっても礼儀正しく誠実な男性でした。ですが、少し口下手なところがあり、仮交際には進むものの「もっとリードしてほしい」と断られてしまうことが続いていました。自信を失くしてしまうこともありましたが、素直で真面目な雄司さんは投げ出すことなく、担当者が改善すべき点をお伝えすると、そのための努力を惜しまず真摯に向き合ってくださいました。

そんな中で出会ったのが麻里花さんでした。

彼女はとても心優しいサバサバした女性で、「相手の不得意なところは自分が。自分が苦手なところは相手が。互いに支え合って今後を過ごしていきたい」との考えの持ち主でした。雄司さんが麻里花さんに惚れ込んだ理由の大きな一つがその彼女の考え方でした。

上手くリードできず頼りないと言われることが多かった雄司さんですが、麻里花さんは彼の気遣いをしてくれる優しいところを見てくれました。上手にエスコートできなくても、彼女を想う彼の言葉の一つ一つに麻里花さんは心を動かされたようです。

おふたりが結婚を決めるにはさほど時間はかからず、出会ってから3ヶ月ほどで婚約しました。そのプロポーズはとても素敵で、海が好きな彼女のためにクルーズでおこない、108本のバラとダイヤモンドの婚約指輪を渡しました。バラは重くなるからと持ち帰りの手配までしっかりしているところに彼の優しい人柄が出ており、思わず頬が緩んでしまったことを覚えております。

人は色んなタイミングで色んな人と出会いますが、足りていないところではなく良いところを見つめ、素直な気持ちで様々な意見を受け止め向き合う気持ちをもっていれば、きっと素敵な出会いになるのだと思います。